御殿場肝友会だより

御殿場肝友会だより 2017年4月11日

御殿場肝友会だより

今回はB型肝炎についてお話します。B型肝炎は子供の時に感染して、次第に進行します。沈黙の臓器である肝臓は何も言わず、お腹に水が溜まる肝硬変や、肝臓がんとなり発見されることが多い病気です。現在5種類の治療薬があります。薬は、B型肝炎を治すわけではなく、抑え込む事で、病気が進行しないようにします。一生、薬を飲み続ける必要があります。B型肝炎は、検診や、献血で発見されます。お医者さんに行っても、異常がないために、放っておかれることが多い病気です。もし、感染が分かったら、なるべく早く、肝友会にご相談ください。
静岡県の弁護士さんたちが主催する相談会が、御殿場市内で行われました。B型肝炎は、子供の時に受けた予防接種が原因であることを、国は認めました。平成18年北海道で始まったB型肝炎訴訟は、静岡県の弁護士さんたちが広めて、多くの人を助けようとしています。一般の人には、訴訟を起こすことは大変ですが、4つのことが整えば、裁判を起こし、順番にお金がもらえるようになっています。そんなに難しくありません。
B型肝炎の治療は、毎日しっかり薬を飲む事です。費用は、毎月1万3千円ほどかかり、現役世代が、毎月1回病院に行くことは大変です。放っておく人が多いのです。このため手遅れになった人が何人もいました。また、将来病気が進行することもあります。今、国と和解しておけば、将来にわたって治療費が保証されます。B型肝炎は早期診断、正しい専門医による治療、必要なお金を助ける制度(保険治療、高額治療費、B型肝炎治療助成金制度、賠償金等)を正しく使う事が大切です。
御殿場肝友会相談勉強会には、患者さんたちが毎月一回、市民会館で集まっています。その他、医師、看護師、薬剤師だけではなく、弁護士、社会労務士さんたちとも密接に連絡が取れます。肝臓の病気に悩む人は、どのようなことでもご相談ができます。お電話お待ちしています。
御殿場肝友会事務局 0550-86-0800(時之栖・荒川クリニック内)

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