御殿場肝友会だより
御殿場肝友会だより 2014年7月21日
C型肝炎治療の方針決定
7月4日にブリストル・マイヤーズ社はC型肝炎の新薬が承認されたことを発表しました。発売は10月になる見込みです。昨年12月6日に発売されたシメプレビル(ソブリアート)と合わせて、これから1年間 C型肝炎治療の方針が決まったと言っても良いでしょう。
C型肝炎でお悩みの方は「セログループ」と「肝硬変の有無」をはっきり聞いてください。セログループが「1」で「肝硬変でない」方はすぐに治療に入れます。ヤンセンファーマ社のシメプレビルを含めたインターフェロン、ライババイリン、シメプレビルの3剤併用療法が受けられます。今おかかりの先生にこの二つの内容を調べていただき、その結果をもって御殿場市内の「かかりつけ医」、または遠方の拠点病院に行って説明を受けるか、御殿場肝友会相談勉強会にきてください。そこで、肝炎助成金申請書を作成してすぐに治療を受けることができます。このシメプレビル3剤併用療法の治療効果はよく、90%程度の根治(根本的に治る)が得られますが、インターフェロンの副作用がありますのでやや大変です。よく経験のある近くの先生のもとで治療を受けることが最も安全でしょう。
一方肝硬変のあるなしにかかわらずセログループ「1」の方はもう少し待った方が良いかもしれません。ブリストル・マイヤーズ社のダクラタスビル(ダクルインザ)、アスナプレビル(スンベプラ)の2剤療法が冬頃から使えます。65歳以上の高齢者の方、うつ病名などインターフェロンの使えない方、過去にインターフェロン治療を受けて無効であった方が治療の対象です。実際には高齢者の方が対象になると思われます。もし肝硬変と言われた治療ができなかった方でもすぐに対象になるでしょう。2剤療法の治療効果も90%の根治率です。
今月の御殿場肝友会相談勉強会ではこの新しい情報をもとにC型肝炎に悩んでいられる方に正しい情報をお示しいたします。
C型肝炎に興味のある方、ご自身、ご家族、ご友人が罹っている方は、毎月最終土曜日に「ふじざくら」行われで御殿場肝友会に来てください。新しい情報を求めてください
御殿場肝友会事務局:0550-86-0800(時之栖・荒川クリニック内)