御殿場肝友会だより

御殿場肝友会だより 2015年1月12日

御殿場肝友会だより

2015年は厳しい寒さで開けてきましたが、いかがお過ごしでしょうか。御殿場肝友会では今年も毎月1回「相談勉強会」を開催いたします。肝臓疾患を中心に、病気で悩んでいらっしゃる方は遠慮なく来てください。先生は肝臓病を含めた消化器病専門医ですが、総合内科専門医でもあります。皆様のいろいろな悩みにお応えできると思います。
さて昨年は1月31日にC型慢性肝炎の新治療薬「シメプレビル」を含めた3剤併用治療法が始まりました。9月5日には注射(インターフェロン)を使わない飲み薬(経口薬と言います)2剤による治療が始まりました。今までの治療法と組み合わせて、様々な選択ができるようになりました。北駿地区でも現在までにシメプレビルとインターフェロン治療が3から5人、経口2剤治療が8人に行われています。治療経過は良好です。全国的な80-90%の治癒率を当地区でも達成しています。C型肝炎の患者さんは治る時代になりました。
C型肝炎の治療は国による医療費助成の対象になっています。しかし、経口2剤の助成金申請書が書ける医師は消化器病又は肝臓病専門医に限るとされています。この専門医は北駿地区には二人しかいませんので、患者さんが新しい治療を受けようとかかりつけの先生に相談されても困難が予想されます。今までと同じように三島、沼津、伊豆へ行きなさいと言われるでしょう。このような状態が改善されなければ、今までと同じことです。もしこのようなことで困った時には御殿場肝友会相談勉強会に来てください。すぐに治療ができる方法を御紹介いたします。
御殿場肝友会相談勉強会に来られた方のお話を御紹介します。ある人が「肝炎治療は助成金を頂いても毎月1万円かかりますから大変です」と問いかけられました。それにたいしてほかの参加者から「C型肝炎はどんなことをしても治療した方が良い。肝がんが出来たからでは明日の希望が無くなってしまいます。御殿場肝友会には5人の先生がいるから、この会で治療の糸口をつかんでください。」と答えられました。このように御殿場肝友会では一人で悩むのではなく、お互いに話し合うことでなんとか治療を進めていきましょう。肝疾患は本人ひとりだけの問題ではなく、ウイルス性ならば家族への感染も考えられる。まずは目分のことを知ることが大事。知ったうえでしつかり向き合って早期に治療すれば治る病気です。
御殿場肝友会事務局(時之栖・荒川クリニック内)

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