御殿場肝友会だより

御殿場肝友会だより 2014年6月15日

C型肝炎治療に新時代

1990年台にインターフェロン治療が始まってからC型肝炎は治る病気の時代になりました。根治といいます。病気を抑えるのではありません。当時、治療した10人のうち2人しか治りません。その後インターフェロン治療は飲み薬と組み合わせるよう進歩し、2013年に始まった治療で10人に7.5人が治るようになりました。根治できる時代が来たのです。インターフェロンを含む治療はだるい、食欲がない、皮膚が荒れる、熱が出たなどの副作用が有名です。そのために治療をためらうお医者さん、患者さんが多くいます。
今月末に国はインターフェロンを含まない治療薬を承認し、8月には発売される予定です。この薬では10人に8人の人が根治します。さらに今年末には10人がすべて根治するような薬が承認される予定です。ただし、全ての人が新しい治療を受けられることにはなりません。この薬の分野はアメリカが最も進んでおり、2015年にすべての薬が承認される予定です。だけど日本は約2年の遅れがあります。
静岡県は静岡県肝炎対策推進計画を進め、地域肝疾患診療連携拠点病院、静岡県肝疾患連携拠点病院を決めています。ここで肝臓専門医が治療する方針です。しかし北駿地区には拠点病院がありません。治療をするためには、お医者さんの紹介状を持って沼津、三島より遠い拠点病院へ行って毎週1回通院します。往復1時間以上、診察時間3時間では、よほど意志が強くないと治療できません。北駿地区には肝炎「かかりつけ医」が4件あります。「かかりつけ医」に拠点病院と同じような機能を持たせないと、北駿地区のC型肝炎はなくならないと御殿場選出の県会議員は県健康福祉部に交渉しました。しかし、予算がないからと拒否されたようです。しかし、北駿地区でも最先端のシメプレビルを含めた三剤併用療法によるC型肝炎治療ができます。本当に新しい時代が来たのです。
C型肝炎に興味のある方、ご自身、ご家族、ご友人が罹っている方は、毎月最終土曜日に「ふじざくら」行われで御殿場肝友会に来てください。新しい情報を求めてください
御殿場肝友会事務局:0550-86-0800(時之栖・荒川クリニック内)

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