お知らせ

ウイルス性肝炎治療

肝炎治療診療実績

当院でのウイルス性肝炎の治療成績を報告します。
まずC型肝炎の新しい治療法についてです。
インターフェロンと経口薬を使ったC型肝炎の新しい治療法を2014年5月から当院で開始しました。さらに2015年9月からはたった3か月薬を飲むだけの新治療法が付け加わりました。18人の患者さんが19回の治療を行いました。1型のC型肝炎が13人、2型が5人でした。初期の4人の患者さんはインターフェロンとシメプレビルで治療した1型の3人とインターフェロンとリバビリンを使用した2型の1人です。その内3人は治癒し、一人は治療終了後再発しました。この方はご本人の希望で沼津市立病院へ転院しました。その後の7人の患者さんはアスナプレビルとダクラタスビルを6か月間飲む治療を行いました。一人は沼津市立病院から転院してきました。4人は治癒しました。一人は継続中です。一人は治療終了後6カ月で再発しましたので現在の治療に移りました。10月からは1型C型肝炎にハーボニー(ソフォスボビル、レジパスビル)、2型C型肝炎にソフォスボビルとリバビリンを使用した3か月治療が始まりました。1型が5人、2型が3人です。2月にはすべて終了する予定です。治療後2カ月ですべての患者さんのウイルスが消えています。10月からはフジ虎の門整形外科病院で院長による肝炎消化器病専門外来が始まりました。同院からも患者さんが治療に来られるようになりました。これらの治療は薬を3か月の間毎日飲むだけです。副作用は殆どありません。うつ病になったり、髪の毛が抜けたりした過去の治療の副作用はありません。
C型肝炎の人には国から治療費助成金が出ます。高齢者の方は高額医療制度の上限までのご負担になります。1万円ないし1万2千円のご負担です。申請書作成には当院の事務員がお手伝いします。
B型肝炎の治療は4種類(ラミブジン、エンテカビル、アデフォビル、テノフォビル)飲み薬かインターフェロンを使って行います。患者さんは毎日1~2錠の薬を飲みます。インターフェロン治療を一人の患者さんに行いましたがウイルスは消失しませんでした。ラミブジンは一人、エンテカビルは5人、テノフォビルは2人に使用しています。一人の患者さんは交通事故で中止となりました。昨年暮れにあった中国天津化学工場の大爆発で製薬工場が爆発して一時薬が無くなりかけましたが会社の努力で切れずに治療が続きました。
B型肝炎、C型肝炎のご病気で治療されていない方、今の治療に納得されていない方、病気のことについてもう少し細かく話を聞きたい方。当院で世界標準の治療を受けてください。

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